友達に面白いよ!と勧められてすぐにポチった『ハイパーミディ中島ハルコ』。東村アキコ先生の漫画は基本的に笑えるので好きなのですが、『ハイパーミディ中島ハルコ』も漏れなく面白かったです。
『ハイパーミディ中島ハルコ』は林真理子原作の東村アキコ漫画化ということで、漫画になった経緯もあとがきで漫画になっているんですが、東村アキコ最高!と思いました。
林真理子の原作は読んでいないのですが、東村アキコのイマドキ感を漫画に反映させるセンスが光る作品で、登場人物の動きが面白いし、年齢などがリアルで好感でした。
ハイパーミディ中島ハルコは中島ハルコという何やら凄みのあるアフィフの女社長。その女社長に出会い人生が変わるグルメライターのお話。
恋愛や結婚に正解はないのですが、できれば失敗はこれ以上したくない!という30代後半の女性心理をリアルに描けてるなぁと。
恋愛をして結婚という流れを描いていても相手ありきなのでもちろん痛い失恋や別れをすることは誰にでもあると思うのですが、もう30後半にもなると、そんな痛手は被りたくないという心理。
だから正解がほしい!間違いない相手を掴みたい!
という焦り。または諦め。
- 正解を見つけるのは大変だから見つけてほしい。
- 結果に責任を取りたくないから失敗したくないから誰かに選んでほしい。
- 決められないから決めてほしい。
なんか文章だけ見ると日本の政治家みたいですね、アラフォー女性の婚活問題。
そしてアラフィフのミディは結婚したけど幸せではない欲張りな同級生の女達の現在も見透かして、その心理をグサグサとついてくる。
自分で自分の状況を俯瞰できず、自分の気持もよくわからず、他人に正解を求めてしまう。
自分で決めて失敗するときの保険がほしいんですよね、きっと。
だって他人に決めてもらったらその人の責任にできるから。
そんな人達に頼られる人生経験豊富で自分軸がどっしりして頼れるアラフィフ『ハイパーミディ中島ハルコ』の魅力が満載のコメディ漫画です。
歳を重ねることで見て見ぬ振りができなくなる現実をゴリゴリと見せつける漫画でとてもおもしろかったです。
設定は多少違うもののドラマ化決定していて、大地真央さんが中島ハルコを演じるそうです。
東京タラレバ娘のドラマ化も思いの外よかったので、ミディもちょっと気になるとことですね。