海外ドラマ・映画」カテゴリーアーカイブ

娼年の松坂桃李の女からの感想

娼年

娼年。まあタイトルの通り体を売る男性というか大学生の映画を見ました。

松坂桃李の女性に人気で興行収益が3億円突破とかいう、え?ステマなのでは?というレビューの多い映画をみてみました。友達にもエッロイらしいよっていわれて、どんなんなのだ?という興味本位で。

もう衝撃的といえば確かに衝撃的なんですけど。こんな衝撃は別にいらねぇっていう衝撃でした。

まあ、名前の通り今で言えばママ活っていうのでしょうか?実際にあるとかないとか、ツイッター界隈でも話題になってますけど。レンタル彼氏とかそっち系のたぐいの。

女性用風俗とかもうちょっとマニアックなジャンルの話なんですけど。思ってた以上に後味の悪い作品で、レビュー書いている男性とか、映画評論がもうでたらめすぎるなとおもってブログを書くに至りますよ。

いやね、松坂桃李のセックスシーンが激しいっていうのはあるけど。もう何ていうか女性が求めているものではないよね。ただ単に松坂桃李のファンとかでもあんなのに興奮してしまうのはちょっと問題ありかと思うっていうくらい。なんていうかAVに近い乱暴なセックスシーンがほとんどで。

そういう描写を見たくてあの映画を見た人ってどれくらいいるの?っていうくらい行為のシーンが多いのと。なによりも、性癖に問題がありな女性ばかりでもういろいろツッコミどころが満載してるし、気持ち悪いシーンも度々あるので、マジで、幸せな彼氏とのラブ・ライフを送ったことがない人には害悪イメージでしかないとおもった。

セックスがあんな形、要は快楽だけの、興奮するためだけの、処理的な行為としてのものが殆どで。

双方の心模様とかの描写ほぼなし。ただのプレイ。

まぁもちろん、娼年だから体売ってるわけだから、っていったらそれまでなんだけど。実際にお金払う行為だとしてもあれを求めている人っているんだろうか?っていうくらい。魅力のない行為としてのそれで。とにかく不快だったのですよね。

処女の友達や、幸せなメイク・ラブとしてのセックスをしたことがない人には絶対に見せちゃだめだわ。こんなのトラウマになるわっていう乱暴な描写も多い。ていうかもう乱暴。むしろドン引き。ドン引きシーンばっかり。

もうね、松坂桃李のファンでない限り、お尻のアップとかケツ筋の動きのリアルさとか、舌が入ってるキスシーンとかもむしろどうでもよくて。ストーリーとして全くもって共感できるところがない。

それが本当に嫌な意味で衝撃でしたね。

そんな性癖とか知りたくないし見たくないっていう内容ですよ。例えば、女子高生だったとき帰り道に露出狂に会ってしまって、うっかり下半身とその手の動き見ちゃった。

うわぁ~キッモ!!っていう感じのたとえになるレベルのシーンもあるし。しかもオッサンの。もう気持ち悪い以外の何物でもないですよね。

これを許容しても見れるっていう怖いもの見たさの人はいいと思う。後は変な性癖に寛容な人。

そうじゃない人は見るべきではないですよね。マジで。まともな人は関わりたくない人達ばっかり。それを偏見といわれたらそれまでだけど。それを許容してっていわれてできる人ってなかなかいないとおもう。

松坂桃李の役どころのキャラクターも闇深いわ、思いやりはないわ。自己中でネガティブっていうか。愛されてこなかった、人間関係もまともに女性と作る機会がなかった大学生なんですけど、こんな人を娼夫にしたら、もう色んな意味で狂気。どんなにイケメンでもこっちがメンタル病みそうだし。生産性がない人間関係しかつくれなさそう。

一言でいうと。愛がない。

愛を感じがたいとかそんな感じの人間ばかりで性欲だけはあってビジネスとして成り立たせてるっていう。人間関係の大事なその人の背景とかも軽く短い感じだし。薄っぺらい人間関係で成り立ってる会員制クラブ自体にも疑問が。喋れない娘もかわいそうだけど。不気味でしかない。もはや怖い。

あとは娼夫の会員制クラブのオーナーがまさかのエイズという設定なんだけど。これも誤解を与える表現でしかないから、ちょっと憤りを感じましたよ。

エイズってHIVウイルスが発症したあとの病名で。発症していなくてHIVウイルスを抑える薬飲んでたら感染することほとんどないですからね。まぁもちろん細かいルールはありますけど。

もうエイズってだけでこの世の終わり。はい終了みたいなストーリーありがちですけど。それってHIV感染者に対する理解がなさすぎるし。差別につながると思うんですけど。

まぁ、ウイルスには感染していないに越したことはないけど。こういう映画でまで誤解を与えそうな表現はどうかなって思いました。

とはいえアマゾンのレビューがやっぱりいちばん正直で笑えました。

松坂桃李くんAVみて勉強したっていってたけど、へったくそなんだなって書かれててかわいそうだと思ったけど。うん、ですよね。あんなの誰も求めてないよな。っていう感想には共感しました。

他の人のブログレビューはマジステマなんだなっておもっちゃった。

にしてもホントなんかもやっとする気持ちの悪い感じが残る映画久しぶりに見ましたよ。救いがないわ。

あ~、こんな希薄で思いやりのない人間関係しか持てない人がいるのであればとてもかわいそうだわ。石田衣良作品、病んでるなぁ。

まだウシジマくんとかのが地味に愛があるわ。

ホームランド シーズン6の感想

homeland6

ホームランド、シーズン6を見終わりました。シーズン6まで漸く見終えることができました。

忙しいのとHuluでみているため、タイミングというのもあり、ずっと見たかったホームランド シーズン6が見れてよかった。つい最近までシーズン7をリアルタイム配信してたのは知ってたのですが、流石にシーズン6を見ずしてシーズン7には進めなかった。

ホームランドのシーズン5を見たあと、続きが気になってしまって、ブロガーさんのシーズン6のあらずじを読んでしまっていたので、大体の内容は知ってしまっていたのですが。

それでもやっぱり面白かった。ホームランド。ホームランドは主人公のキャリーが双極性障害をもっているというのが大きな特徴で、しかし感が鋭く、めちゃくちゃ賢い捜査官であるキャリー。

シーズン5のときからもうCIA捜査官ではなくなっているのですが、結果事件に巻き込まれてCIA捜査官さながらの働きをしてしまうというね。

双極性障害という障害はホームランドで初めて知ったのですが、私自身、自分はそうではないですが、自閉症スペクトラムとかADHDとかアスペルガーに興味があるのもあって、いろんな側面から楽しめるドラマになってます。

24のスタッフが携わっていることもあり、過激なシーンもちょいちょいあるのですが、ドキドキさせられて次から次へと結果みてしまうのは24さながら。

それに海外ドラマをいろいろ見ていると、海外ドラマの俳優さんも覚えてくるので、あのキャラを演じていたあの人が、このドラマではこんな役を!というのもあって面白いんですよね。

今回はプリズン・ブレイクのティーバッグ役の俳優さんが将軍を演じていたり。久しぶりのキャラクターが登場したりと見応えもたっぷりでした。

話の内容はというと、またしても切ない。ピータ・クインが亡くなってしまうという。悲しい終わりでしたね。

ピータ・クインのことを好きでわざわざロシアからやってきたアストリッドが死んでしまったこともなんとも切ない。ただの友達?と聞いたときのがっかり感ったらなかったでしょうにね。ほしい言葉はそれじゃない!感がすごくよくわかる描写でした。恋愛あるある。そこじゃねーよ。怒ってんのはそれじゃねーよ。っていう。相手もわかってんのか、わかっててもほしい言葉をつたえたくないのか?という大人になってからさらに物分りがよくなっていて、うまくいかない想像しかできずに、踏み切れない感じね。

アストリッドも良いキャラクターだったのに。

私の中では今回あまりすっきりしないのはダール・アダルがどこまで企んでいたのか?ってところ。次期大統領を殺そうとまではしていなかったようなことを言っていたけど。

こいつも裏切っていたのか?というドンデン返しが多いドラマなので、んん?っておもうところが毎度いくつかあるんですよね。

しかし、ピーター・クインがまともな人生を生きれていなくてかわいそうになる。まだキャリーの方は一瞬一瞬だけどちゃんと愛情を確かめあえている相手がいるだけ幸せなんではないかと。

クインに関しては、誰ともまともな恋愛関係を築けていなかったのではないかなぁという孤独感を感じますものねぇ。キャリーもクインの気持ちを知っていたはずなのに、恋愛には踏み切れない理性が大きかったのだろうね。子供まだ小さいし。うまくいかないだろうというネガティブな考えと考えたところでうまくいきそうもないからこそ、もう考えないぞっていう。自分の気持を見つめる暇もなし。考える暇なしで心を閉ざして自分の心の動きを見て見ぬふりをするっていう。

大人ならよくあるパターン。恋愛に発展しないパターン。あと復縁しないパターンね。まだ気持ちはあるけど、もうめんどくさいからいいやってお互いなることありますな。大人だからこそ。それがわかるようになるとは私も年を取ったのだなと。

それにしても、なんだかんだ、ソールは元嫁が優秀。元嫁は人間としていいバランスで生きている。ホームランドのキャラクターの中でも数少ない一般人だなぁと思う。偏りすぎてないし。ホームランドのキャラクターってなんか偏って盲信したり、過剰な偏りを持って生きている人が多いもんなぁ。生きるって何?っていうのを唯一ちゃんと見つめ直す問いかけをしてくれるのがソールの元嫁だとおもうわ。

あとは誰しもまともじゃない生活感で生きてる。24のCTUほど酷くなさそうだけど。でもそれに近い生活感で生きてるなぁって。それで穿った考えかもしれないけど、ホームランドの番組制作スタッフとかも同じ感じなのでは?って思ってしまうわ。

実際のCIAとかFBI捜査官がどうか?は知らないけど、ブラック企業とか言えるレベルじゃないライフスタイル。

寝ずに、眠れずに過ごす日々って辛い。

しかしキャリーは娘が生まれてから、娘の命守りながらって大変すぎるなぁ。児童保護とか海外はめんどくさそう。アメリカって小さい子供をひとりにしておいてはいけないっていうのが法律であったりするから、送り迎え当たり前だし、日本よりも子育てのルールが厳しくて大変そう。

子供の保護は大事だけど、虐待とかにせよなんにせよ、そのグレーゾーンや判断ミスがあると大変だからなにかと難しい問題ですよね。子育てってドラマで見てるだけでも大変そうだもん。

それにしてもなんだかんだ裏切ったり裏切られたりしながらも、濃い人間関係の根っこには信頼関係が築けてるから再度信用できたり、頼ったり頼られたりできるんだなぁと。

こんだけ、裏切られたり、怪しいとおもったりしてたらもう2度と関わりたくないと思うんだろうけど、結果かかわらざるを得なくなるのがドラマ。リアルな世界なら完全に縁が切れるところだもんなぁ。

しかし縁が切れずに人間関係が数年、数十年に渡り続いていくからこそ、他国のスパイとか重要人物とのやり取りも可能になったりするんでしょうね。いつわりの人間関係であっても。

アメリカって多民国家なのにアメリカ人というアイデンティティの信念がものすごく強いなって思うんですが。日本って島国で他国の人もまだ海外に比べたら少ないからか、アイデンティティに対しての薄さをアメリカ人に比べたらうっすいって感じざるを得ないなぁと。毎回アメリカのドラマを見ると思います。

国のために、家族や自国の友人のために戦うって概念は日本人は戦後一切失っているんではなかろうか?自衛隊とかで無い限り他人ごとな人もまだまだ多い気がしますが、海外ドラマ見るとそういうのやっぱり比較しちゃいますよね。日本はうかうかしてると中国や韓国に乗っ取られんじゃないか?って思ってますけど私。

海外ドラマを通してわかる文化とか考え方の違いとか日本人の海外からの見られ方とか、日系人ハーフとしての俳優さんとか意識してみるとまた面白いと思う。

24にしてもホームランドにしても黒人大統領の次は女性大統領になってるし、近代史のノンフィクションネタもはいっているから、海外ドラマも何かと歴史と経済、文化の勉強になるんだよなぁ。あと、組織をまとめるのって大変。みんな自分勝手だし、裏切るし。いう事聞かないしなぁ。

来年スタートのシーズン8で終了となるホームランドですが、シーズンの長さもされどいい感じの連載間隔で私は大好きです。

あまりにも長い海外ドラマはまとめてみるとある意味他人の人生を仮再生したみたいな感覚に陥りますが、毎年お正月は3日通して海外ドラマとかを見るのが恒例の独女としては、今年お正月は仕事が忙しすぎてまともに休めなかったので、この度ホームランドを見れたことで久しぶりに充実した1日を送った気分です。

海外ドラマにどっぷりつかると、一旦日常の世界観から完全に別世界に行くみたいな感じになれるので、私のストレス発散の一つです。

ホームランドはシーズン1から全部、見てほしいです。